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「ひらがな」は日本語の「ご飯」みたいなもの
「ひらがな」は日本語を書く上で一番書かれる文字になります。日本語を書く中ではおよそ7割程度が「ひらがな」だと言われています。
それだけの割合を占める「ひらがな」を美しく書けるようになることがなによりの近道になります。
私は、「ひらがな」は日本語の「ご飯」みたいなものだと考えていまして、「ひらがな」は「ご飯」で「漢字・カタカナ」は「おかず」のようなものだと言えると思います。
「おかず」を引き立てるのが「ご飯」の役目なので、まずは主食の「ご飯」である「ひらがな」を美しく書けるように練習することが効率的だと言えます。
ここではそんな「ひらがな」を美しく書くための極意をまとめてみました。
シルエットを意識すること
それぞれの「ひらがな」の解説では必ずこの「シルエット」をいうのを意識していただきたいと書いてきていますが、
まずは日頃、字を書くときにほんの少しで良いので、この字ってだいたいこんなシルエットだよな…と意識づけして書くようにしていただきたいのです。
美文字というのは「一つ一つの文字」を美しく書くことはもちろんで、「一つ一つの文字」が文章になって全体を作っていくので、
それぞれのシルエットをしっかりと意識づけして書くようにすれば、自然と一文字だけでなく全体としても美しく見えるようになっていきます。
そしてさらに、この「シルエット意識づけ」を書くように心がけていくと、文章の中で変化をつける応用がきくようになってきます。
もともとはその字の持つ「つくり」や「性質」を分かった上で、文章の流れの中でここの場合のこの「ひらがな」はちょっと長めにしよう、とか、平べったくしよう、
とかといった応用をすることでさらに美文字・美文章を書くことができるようになります。
「シルエット」という元の字の形を知らない・分かっていないまま変化を付けようとしても、ヘンテコな字や文章としてもおかしくなってしまいます。
「ひらがな」は48字しかないので、普段から意識づけして覚えるようにしていけばいつの間にか書けるようになってくると思います。
ヨコ画は右上がり(6度の角度、時計の14分の針の角度)
ヨコの線・画と書くときなのですが、ただ単純に水平な線を引くのではなく、
少し右上がり(6度の角度・時計のハリの14分の角度)
になるように心がけると美しく見えます。
これは漢字を書く場合でも当てはまる法則なのですが、ひらがなでもそう書くことで漢字とうまく合ってきます。漢字だけヨコの画が右上がりだとおかしくなってしまいますので、ぜひひらがなもそう書くように心がけていただきたいです。
ただこの「少し右上がり」はあくまで原則、基本的には、ということでご理解いただきたいです。
こちらの記事でも詳しく説明してありますので、こちらもぜひご一読を!
画の最後まで気を抜かない
このことはすごく地味なことなのですが、なにげにすごく大事なことなのですが、
画を書き終わる最後まで「気」を抜かない
ことがすごく大事です。
私自身もなかなか出来ていなかったりすることなのですが、とくに「ハライ」などの画を書き終わる時に、「最後まで意識を留(とど)める」ということが大事です。
「ハライ」はその名のとおり「払い」なのですが、「払いっぱなし」になってはいけないです。「ハライ」なので紙からスッと速く離れてしまいがちですが、ここはゆっくりと紙から離れていって「ハラウ」ようにすることが大事です。
徐々に離れていくことで、「気持ちが切れない」つながりのある字になります。ここをしっかりと守って、次の「見えない画」に移っていただきたいです。
「見えない画」を意識する
「ひらがな」だけでなく「漢字」「カタカナ」にも言えることですが、
「見えない画」を意識して、つながって見えるように書く
ようにすることがとても大事なことです。
・画と画がつながって見えるように
・画と画がバラバラにならず字が「ひとつのカタマリ」として連結して見えるように
・紙に触れていない画を「空中に書くように」
といったようになることが大事です。
字は紙の上でペンを動かして書いていくものですが、紙にペンが当たればインクが出て黒い線が引かれていきます。
大事なのは「紙に当たっていない画」をいうのを意識・イメージして「画と画がつながる」ように書くということです。
紙の上を一連の動きで書いていき、紙にペンが当たっているか当たっていないかだけの違いとして普段から書くようにしていただきたいです。
そうすることで「つながりのある美しい字」になっていきます。
「折り返し」をしっかりと
「ひらがな」は草書(そうしょ)という漢字を速く書くために出来た文字をさらに省略した字です。
そのため「もっと速く書ける」ことになって、日本語の「音」をスラスラを書き表せるように出来た字なのですが、そのシンプルさのおかげで逆にどうしても単純・単調になってしまいます。
美文字として「ひらがな」を書くときのひとつの極意としては
「折り返し」をしっかりと書く
ことです。
この「折り返し」を意識して「しっかりと書く」「しっかりと折り返す」「喰いこむように折り返す」といったようにすることで、単純単調になりやすい「ひらがな」にアクセントをつけることができます。
料理でいえば「スパイス」であったり、音楽でいえば音の強弱だったりと、そういいたイメージで字を書く中にアクセントを付けるようにすると良いです。
線と線が交差する場所は「直角ぎみ」を心がける
文字というのは線と線を組み合わせて形になっていますが、組み合わせる以上、線と線が交差する部分というのが出てきます。
線と線が交差する場所は「直角ぎみ」を心がける
ようにすると良いです。これは「ひらがな」だけでなく漢字・カタカナにも当てはまる美文字の極意です。
あくまで「直角ぎみ」の「ぎみ」に注意していただきたいですが、「直角ぎみ」を意識することでバランスの良いシロとクロの空間ができるのです。
字というのは基本的に「白い空間」に「黒い線」が引かれて字というのができていきますが、人間、目に見えるモノばかりに注意しがちです。
書道にはよく「余白が活きる」という言葉があるぐらい、実は「黒い線」よりも「白い空間」をどう残すか?がとても大事なことで、この「直角ぎみ」を心がけることによって自然と「白い空間」が活きてきます。
字を書いて、文章を書いて、全体を書き終えたときに、いかにこの「白い空間」が良く見えるか?というのが美文字の極意の中でもすごく重要なポイントの一つです。
そういった心がけで書くようにしていくと、自然と「白い空間」をどう残すか?が分かってきますので、あなただけが書ける美しい文字が書けるようになる秘訣は、まずはこの「直角ぎみ」を普段から心がけていただきたいです。
「丸い空間」を意識すること
「ひらがな」は曲がった線、つまり曲線で書くことが多い字です。その「曲線」を組み合わせて書いていくときに、
丸い空間を意識して書く
ようにすると良いです。
「ひらがな」はグルグルと曲がった線を組み合わせて書いていく字が多いですが、そのグルグルを書いていく中で「空間」というものを意識して書くようにしていただきたいです。
さきほどの「直角ぎみ」の話と共通することにもなるのですが、「白い空間」がどう残るか?を曲線を書いていく中でも意識づけしていただくことが、美文字になるためにはとても大事なことです。
紙の上で「舞う」ように書く
そして最後になりますが、これが一番心がけていただきたいことなのですが、
紙の上でペンが「舞う」ように書く
ことを一番に心がけていただきたいです。
ここまで書いてきたことと重なってきますが、「シルエット」から始まり「ヨコの角度」「意を留める」「見えない画」「折り返し」「直角ぎみ」「空間」といろいろとポイントがありますが、
そういったものをすべて含んだ上で、最後は紙の上でペンを踊らせて、普段から書くように心がけていただきたいです。
生演奏のオーケストラだったり、美しく舞う日本舞踊、息の合った活き活きとしたダンスなどなど、どれも共通していることは「美しい流れや動き」があってこそです。
美文字ということにはいろんな要素があると思いますが、中でも一番大事なことはこの「美しい流れや動き」が紙の上で成されているかどうか、にあります。
ぜひ普段書かれる練習やメモ書きの時でも良いので、心がけて書くようにしていただければ必ずあなだだけが書ける美文字をいうものができてきます。
まとめ
- シルエットを意識すること
- ヨコ画は右上がり(6度の角度、時計の14分の針の角度)
- 画の最後まで気を抜かない
- 「見えない画」を意識する
- 「折り返し」をしっかりと
- 線と線が交差する場所は「直角ぎみ」を心がける
- 「丸い空間」を意識すること
- 紙の上で「舞う」ように書く
いかがだったでしょうか?
これまで「ひらがな」を一文字一文字ずつ解説して書いてきたエッセンスをこの記事にまとめてみました。
やはり一番お伝えしたいことは「紙の上で「舞う」ように書くこと、これに尽きます。
ですがその大事な「舞い」を美しくするためには「角度」「意を留める」「見えない画」「折り返し」「直角ぎみ」「丸い空間」などの約束ごともおろそかにしてはいけないです。
これらのことを頭の片すみにでも置いて、普段のメモ書きなど書く機会がありましたら、どれか一つでも良いので心がけて書いていただきたいです。
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