このブログについて

このブログは、

綺麗な字が書けるようになりたい方のためにあらゆるコツや考え方を発信していければ

という思いから運営しております。

書道歴30年以上の管理人が、ペン字という、エンピツやボールペン・万年筆に始まり、筆ペンやフェルトペン、そして毛筆の大筆・小筆にいたるまで、ありとあらゆる書に関する情報を発信していきます。

現在は情報化社会といわれている中で、きれいな字という「書」に関する情報もたくさんあふれていると思います。

大変便利になってはいるのですが、たくさんあふれすぎているせいで情報過多になっている感がとてもあります。「どれをやれば良いの?どれが本当のこと?」と。

インターネットの情報はお手軽簡単ですぐに効果が出るものが求められますが、物事は浅いと効果が薄いという側面があります。

逆に深いとお手軽ではないのかもしれませんが、一生涯を通じてあなたの中に残るものとなります。私はそういった矛盾するものをあなたにお届けしたいと思っています。

字を書くことは一生続くものです。

こと文字に関することは、一時的に形が良くはなっても、すぐに元に戻ってしまいます。(しかしそれがあなた自身なのですが…)

「お手本を見ながらなら良い感じに書けるのに、いざ、見ないで書くとなんかヘンだな…」

などと言ったこともよく聞かれることです。

「書道」というのはある意味、綺麗な字の形に矯正することです。歯医者さんの歯並び矯正と共通する部分が多いと思います。

確かに「形を矯正する」ことも綺麗な字になる一つの要素ですが、もっと大事な要素があります。

それは、

「書いている時の動きを矯正する」

ということ。

書かれた後(跡)の結果を矯正することも、もちろん大事ですし欠かせないポイントですが、

それだけでなく書いている時の動きを矯正することが、本質的に綺麗な字を書けるようになる部分と考えます。

野球のピッチャーも投げた球も大事ですが、それ以上に投球フォームを重視します。それと同じことだと思うのです。

このブログの記事の中にはいろんな所で「きれいな形が書ければ良い」というだけではなくて、

・なぜきれいに見えるのか?

・そう書くためのペンや筆の動きをどうすれば良いのか?

など、その背後にある共通した似たようなことを書いてあります。

人はついつい「目に見えるモノ」ばかりを大切にして「目に見えないモノ」の大切さにはなかなか気づかない部分があります。

綺麗な字という事にしてもついそうなりがちです。

目に見える黒い線ばかり、形ばかりを追いかけていてはいけないのです。

「陰陽(おんみょう)」という言葉があります。

この言葉は不思議なもので、「陰は影とかの暗いイメージ」で「陽は太陽といった明るいイメージ」です。

普通に考えると「陽陰」となりそうなのに、そうなっていません。

なぜか「陰」の方が先に来ていて「陽」が後になっています。

こういった事からも「陰」という「影の部分=目に見えないモノ」の方が、実は上位であり大事なことなのです。

私は、綺麗な字や書に通じる事は、日常生活や生き方、人生までをも美しくすることにつながると考えています。

綺麗な字の法則の背後にあるモノは、時代が変わっても通用する一流の芸術品に共通するモノです。

それに気づくことこそが本当の綺麗な字なのだと思いますし、人生を豊かにするものなのだと思います。

私自身もまだまだですが、綺麗な字の書き方や書についてお伝えしたいことが私の頭の中にはたくさんあります。

舌足らずな部分や稚拙・浅学な部分も多々あろうかと思いますが、どうか温かい目で見ていただき、願わくばご教授願いたいと思います。

田畑 明彦

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