長年の課題だった1級試験をようやく受検
硬筆・毛筆書写技能検定という、英語検定や漢字検定(通称:英検や漢検)の「書道版」と思ってもらえば良いと思うのですが、先日その「1級」をようやく受検してきました。
「2級」ついては京都にいた時(約5年前)に受けて合格しており、では「1級」をと思っていた矢先に例のコロナパニック。
あの京都ですら人が消えてしまい、書写技能検定自体も無かったり延期になったりと不安定でだいぶ疎遠になっていました。
この度ようやく受検をすることができたのですが、試験内容については他言はダメ!とのお達しのため、まだ受かっているか(クリスマスぐらいには分かるらしいです)は不明な私ですが、
書写技能検定協会が公開している過去問をやるのは問題ないでしょうということで参考までにやってみました。
1級硬筆の過去問をやってみました
まずは1級では4分間の速書き。何はなくとも最後まで書き終わることが重要。
しかも縦ではなく横書きの速書きなため書きにくいったらありゃしない。実はこれが一番の最難関?かもしれません。
独自に同じ幅の用紙を製作して練習しました。この用紙はいずれはダウンロードして使えるように・・・需要があるでしょうか?
地味に上の空きと下の空きをある程度そろえるのが大変。本番ではあまり上手く行かなかった。。
一番好きな課題なのですが、本番では緊張してのびのび書けずでした。ダメだとしても実践あるのみ!
その時の全体文字数にもよりますが、だいたい1行に13〜15文字を配置すると良い感じです。
行書で仮名文字っぽい「ひらがな」で書くことが大切。(指示にもありますが)普段から練習しておくことが大切。競書の硬筆課題の練習も生きてくると思います。
こちらは横書きでなおかつ楷書で書けという指示。「ひらがな」もそうですが、数字をローマ字を上手くマッチさせるのが大切。合格したら解説動画を作ります!
小さい頃からの楷書の硬筆の練習の成果が如実にでる課題と感じます。
自由課題の調和体。縦書き課題の行書と仮名っぽい「ひらがな」で攻略すると良いと思います。
プラス「仮名の古典」をペン字で臨書することも大切です。
こちらは「漢詩」五言絶句を行草で書いてみたもの。草書を織り交ぜながら即興的に書かないといけないので「草書力」が試されます。
少し太めのボールペンで書いてみるのも厚みと迫力が出て良いかも。
掲示の課題。これはアタリの線を消す前。必ず消すのを忘れずに!
1級毛筆の過去問もやってみました
楷・行・草の3体を活字から書けという問題。実はこれが一番難しいのでは?と思うぐらい、なかなか収めて書けない気がします。
硬筆の縦書きの毛筆版みたいな感じ。行書と仮名に近い「ひらがな」。蘭亭序と平安古筆の臨書が大切と思います。
「書譜」の4文字臨書。これも普段から半紙に4文字ずつ書く練習をしておくと良いと思います。
こちらは「仮名」の臨書。律動はもちろん大事ですが「形臨」要素に全振りな方が得点が高いようです。
労力の大きい半切課題。これも即興的に漢詩を行書・草書でパッと書く練習を普段からやっておく必要があり「草書力」が試されます。
人によっては最難関となるであろう「賞状」。賞状技法士(準1級ですが)のノウハウを駆使して書いてみると楽は部分もあります。これも合格の暁には解説記事や動画を作ろうと思います。(いやしなくても作るべきでしょうか・・・?)
受検してみて
受検してみた率直な感想は、
かなり緊張しました。
やはり普段と違う環境で書くというのは緊張しますし、特に毛筆では地味に椅子の高さが普段と違うのには戸惑いました。(まだまだ修業が足りません。)
書き損じや間違いや凡ミスをやらかしてしまい多分ダメだろうとは思いますが、せめて理論ぐらいは・・・と思っています。
ちなみに理論か実技の片方合格した場合、その効果は永久になったのだとか。
5年前とはそこが違うので、とくに理論は頑張って勉強しましたし、そのノウハウもいろいろと記事化しようと思います。(合格した暁には!)
それから試験の内容についてこれぐらいは良いかな?毛筆で支給される半紙と半切の紙でしたが、墨をまったく吸わない紙でした。
加工紙なのでしょうが、仮名を書くというのもあってどちらかというと仮名紙に近い印象を私は感じました。
あのでにじみが少なく裏移りがほぼない紙でした。
とりあえずクリスマスぐらいが合否が出るそうなので、今からソワソワしながら待っておこうと思います。
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