「書」に限ったことではないですが、
「ああ、これはやったらいけないんだな。」
という風に自分自身で気がつくことが何よりも一番大切だったりします。
「教育」や「指導」の裏返し的とも言えるかもしれませんが、
ここはこうしたら良いですよ、よりも、
ここはこうやったらダメですよ、という方が言われる方はキツイかもしれませんが、
結果的にその人の実力に繋がっていきます。
成功論よりも失敗談の方がよほど有益、と言われます。
字を書いていく中で、日頃の練習であっても厳密には全く同じということはありえません。
毎回練習して書く字も微妙に違いますし、テンプレートどおりにはいかないわけです。
そういう時に大事なのが「これをやったらダメ」というポイント。
そのポイントを見つけるための方法の一つとして、
書いた字を壁にかけてよく観察してみるのも良いです。
書いている時には分からないことも、タテにして観察すると発見できる事がたくさんあります。
その発見から「これやったらダメだな」という部分を
日頃からいろんな字を書いて自分の書きぶりの中で蓄積していくことがとても大切です。
私も指導をする時に、ある程度長い期間指導しているとその人の書きグセというのが分かってきます。
本質的にはその書きグセがその人の良いポイントだったりしますが、そこは紙一重でバランスが大事、
その書きグセを良い方向に矯正する…という事に重きを置いています。
ぜひそういった視点で日頃の練習をしてみるをおススメしたいです。
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