日本語を美しく書くということ
美しい字を書けるようになるために、
少し知っておいてほしいことがあります。
なかなか意識しないことだと思うんですが、
美しい字を書くということは、
日本語を美しく書くってことになります。
では、日本語は何を書くかというと、
「漢字」・「ひらがな」・「カタカナ」の3つで表記します。
3種類も使って表記するので、
他の言語と違って外国人の方は憶えるのが大変みたいですが、
(アルファベットは26文字ですし)
ではそこからちょっと進みまして
この「漢字」というのは5つの書体があります。
・篆書(てんしょ)
・隷書(れいしょ)
・草書(そうしょ)
・楷書(かいしょ)
・行書(ぎょうしょ)
の5つです。
この5つの書体のうち、「楷書(かいしょ)」と「行書(ぎょうしょ)」の2つの書体が、
今の日本語の「漢字」ということになります。
「草書(そうしょ)」も使われていないとは言い切れませんが、
現在では専門家以外は読めないと言っていいと思います。
義務教育では習わないですしね…(昔は習っていたみたいですが)
「篆書(てんしょ)」については、印鑑とかで使われますね、
「隷書(れいしょ)」も、お金のお札には使われていたりしますが、
それでも、草書・篆書・隷書はみんなが読める(通用する)書体ではないと言えると思います。
なので、現在の日本語は4つの書体を使って表記していると言えます。
「楷書(かいしょ)」・「行書(ぎょうしょ)」・「ひらがな」・「カタカナ」の4つですね。
ちなみに、
「ひらがな」は草書を極限までくずしたもの
(ひらがなの「み」は、「美」の草書体からできてます)
「カタカナ」は楷書の一部又は全部を取ってきたもの
(カタカナの「ミ」は、「三」の全部から)
です。
なので美しい字が書けるようになるには、
この4つの書体を使いこなして、美しく書けるようにならないといけないと言えます。
では、その使いこなすべき文字の数はいくつぐらいあるのかというと、、
「漢字」の数は、なんと「50,000字」はあると言われています。
ですが、現在の日本で使う(特に学校でも習ったりする)漢字に
「常用漢字(じょうようかんじ)」というのがあって
みなさんも聞いたことがあるかと思いますが、
これは、50,000字とか漢字が多すぎてわけわかんないんで
日本で使う漢字はこの「常用漢字(じょうようかんじ)」を使うように
整備をしましょう、公(おおやけ)の文書とかには、これを使いましょう
という整備された漢字の数が、だいたい2,000字ぐらいあります。
なので、みなさんの相手(?)は
「常用漢字」2,000字ぐらい
「ひらがな」46字
「カタカナ」46字
の合計2,100字ぐらいということになります。
正確には、
「常用漢字」は2,100字以上ありますし
また、人の名前に付けられる「人名用漢字」というのが300字近くありまして
トータルでいうと2,500字ぐらいにはなりますが、
あくまでおおよそということです。
先に、アルファベットは26文字しかないとは言いましたが
アルファベットだって、26文字を組み合わせた単語を覚えなきゃいけないので
やっぱり大変は大変です。
英語を一般レベルで話せるのに、2,000~3,000語は
憶えなきゃいけない、みたいな事を聞いたような気がしますが
そう考えれば、だいたい同じぐらいの数なのかなと思います。
まとめ
- 美しい字を書くということは、日本語を美しく書くということ。
- 日本語は、「漢字」・「ひらがな」・「カタカナ」の3つで表記している。
- もう少し突っ込むと、現在の日本語は「楷書(かいしょ)」・「行書(ぎょうしょ)」・「ひらがな」・「カタカナ」の4つの書体で表記する。
- その文字の数は、おおよそ2,100字ぐらいある。
ということで、「美文字とは日本語を美しく書くということ」
という、なんだか当たり前なことなんですが
整理された知識として、知っていただければと思います。
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