綺麗な文字の書き方(63)【1か10かの力加減で線を引く】

美文字レターバックナンバー

これは特に筆ペンや毛筆などで効果が高く、

でも気を付けなければならない事です。

要は、

【筆圧を1から10かの力で書く】

という事。

学生時代にならう習字というものは、

筆圧が一定

というのを徹底して言われます。

それはそれで技巧的でテクニックがいることなのですが、

一定であるために変化のない字になってしまいます。

書道の言葉に、

開けるところは馬も走れるぐらいに徹底して開けて、

閉めるところは水も漏らさないぐらいに徹底的に閉める、

というのがあります。

これと同じで、メリハリのある線を引くことを心がける。

例えば、

私の苗字の「田畑」の「田」という字を書くときに、

・1画目のタテ線は10の力で引き、

・2画目以降は1の力で書く

ようにする。

そうすることで自然と線の太いところ、細いところのメリハリが出てきます。

実際には1や10の力加減はやりすぎになってしまいますが、

書く時はそれぐらいの気持ちでやった方が丁度よかったりします。

硬筆のペン字などではあまり目立つことではありませんが、

これを分かってやっているかで差が出てきます。

上手下手の差というのはそんな小さな差から出てきますので、

ぜひ心がけてやってみるのも良いと思います。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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