綺麗な文字の書き方(92)【ヨコ3連の角度を少しずつ変えて書く】

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ヨコに3つ連続して書くという文字は多いです。

たとえば「三」はもちろん「目」「言」「書」「画」「害」「真」「得」などなど、連続するヨコ3連の字は多いです。

有名(?)かは分かりませんが、ヨコの微妙な右上がりの角度は6度の角度、時計の針で14分の角度が美しいというのがあります。

確かにそれはその通りなのですが、第1画目はその6度で書いて、2・3画目はそれより少しずつキツイ角度で微妙に角度を変える、と変化が出ます。

変化があるというのは美しく見える大事な要素なので、これを分かって意識して書くことがまた一つ美しく書く方法となります。

また、書き順次第で一度に連続した3連ではなくても、結果的に3連になる字がとても多いです。

「日」「田」「月」「羊」「王」「馬」「里」「重」などなど、書き終わりに3連になる漢字も、それを分かって破綻しない範囲で微妙に変えてみる。

とくに楷書や行書などの普段使いのササっと書く場合などは、こっちの書き方で訓練していくと早く書けることにも繋がってきます。

美しくかけて早く書ける、実はこれは書の神様と呼ばれる方の行書もこうなっています。

ぜひ意識して書いてみるのをおススメしたいです。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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