【あなたも漢詩を作ってみませんか?】漢詩のルール1

漢詩

あなたも漢詩を作ってみませんか?シリーズ第1回

「漢詩を現在勉強中です」という記事を書いていますが、

あなたも漢詩を作ってみませんか?シリーズを始めてみようと思います。

基本的なルールを知るだけで形にはなりますし、完成した漢詩は世界に一つあなただけのモノです。

私自身まだまだ勉強中ではありますが、理解した範囲で少しずつ、理解の整理や備忘録も兼ねてブログというウェブのログ(記録)を残していこうと思います。

これもまた知識の識(シキ)になっていくのかもしれません。

テンプレートを知る

第1回目、まずは漢詩のテンプレートを知りましょうということで、

一番オーソドックスと言われる「七言絶句(しちごんぜっく)」というのをぜひ覚えていただきたいです。

漢詩は中国でできた日本の俳句のようなものです。

なので当然、中国語であり、漢字だけの漢字オンリーで作ります。

漢字を並べて作るので、カンタンでありムズカシク、そして楽しくもあります。

詩の形と書いて「詩形(しけい)」とも言いますが、テンプレートという詩の形の一つとして「七言絶句(しちごんぜっく)」というのを説明していきます。

七言絶句(しちごんぜっく)は7文字×4行=28文字

いきなり七言絶句(しちごんぜっく)とかなんだか難しい言葉が出てきましたが、

なんでも分解すると分かりやすいので、

七言(しちごん)=7つの漢字

絶句(ぜっく)=ここでは4行(4句)の意味

ということで、

七言絶句(しちごんぜっく)は7字で1行にしたものを4行(4句)にした、

合計28文字の漢字を並べて作った詩、ということになります。

図っぽくするとこんな感じです。

〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

7文字×4行で28文字

これが七言絶句(しちごんぜっく)という漢詩のテンプレートの一つになります。

テンプレートの一つなので他にもありますが、

たとえば五言絶句(ごごんぜっく)というのは、7文字を5文字にしたものです。

これもまた図っぽくするとこんな感じ。

〇〇 〇〇〇(5つの漢字)

〇〇 〇〇〇(5つの漢字)

〇〇 〇〇〇(5つの漢字)

〇〇 〇〇〇(5つの漢字)

5文字×4行で20文字

5文字が少ないからラク?と思われるかもしれませんが、詩を作る時にはある程度文字数があった方が良いらしく、

5文字だと少ない文字数にたくさんの意味を込めなきゃなのでムズカシイのだそうです。(入れるより削るのが大変。)

4行があの有名な「起承転結」

7文字×4行で28文字

これが七言絶句(しちごんぜっく)という漢詩のテンプレートになります。

7文字1セットを4つ作るのですが、この4つの4行には1つずつに名前があります。

よく4コマ漫画やストーリー制作とかで

「起承転結(きしょうてんけつ)」

というのを聞いたことがないでしょうか?

漢詩は知らなくても「起承転結(きしょうてんけつ)」なら知ってるという方が多いかもしれません。

またもや図っぽくするとこんな感じです。

【起】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

【承】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

【転】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

【結】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

7文字×4行で28文字

という事になります。

1行目(1句目)で話が始まって、

2行目(2句目)で話が進み、

3行目(3句目)で展開が変わり、

4行目(4句目)でオチが付いて終わる。

という、「起承転結(きしょうてんけつ)」という4行の4部構成は馴染みやすいと思いますし、なんだかグッと親近感が湧いてきませんか?

ただ7文字の漢字を4つ作って並べるのはそうなのですが、

「起承転結(きしょうてんけつ)」というストーリーを7文字×4行に込めて作るのが七言絶句(しちごんぜっく)という漢詩になります。

まとめ

というわけで、まずは漢詩のテンプレートに

・七言絶句(しちごんぜっく)という7文字×4行で28文字で構成する。

・4行は「起承転結(きしょうてんけつ)」のストーリー仕立て

ということをまずは知っていただけたらと思います。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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