【あなたも漢詩を作ってみませんか?】漢詩のルール2

漢詩

あなたも漢詩を作ってみませんか?シリーズ第2回

レッツメイキング漢詩!シリーズ第2回になります。

過去記事は下記からもどうぞ。

0.「漢詩を現在勉強中です」

1.あなたも漢詩を作ってみませんか?シリーズ第1回

シリーズ第2回は

1行の仕組み

をお伝えします。

私自身の理解も深めるべく説明・解説していきます。

1行の仕組み

まずは、第1回でお伝えした「七言絶句(しちごんぜっく)」のイメージ図をご覧ください。

【起】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

【承】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

【転】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

【結】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

7文字×4行で28文字

7つの漢字で1行として、

それが4つの「起承転結(きしょうてんけつ)」で

「七言絶句(しちごんぜっく)」

の漢詩テンプレートの一つになる、という事でした。

それではこの中で、1行目だけを取り出しますと、

【起】〇〇 〇〇 〇〇〇(7つの漢字)

になりますが、

ここで、よく見ていただくと、

「2文字」+「2文字」+「3文字」

に微妙に分かれています。

「1行の仕組み」というのは、

7文字を「2文字」+「2文字」+「3文字」に分けて作る

という事をまずは覚えて下さい。

たとえば、五言(ごごん)(5つの漢字で1つの句)の漢詩で有名な(というより私が漢詩と聞いてまず思い浮かぶのが)

「春眠  暁不覚」(しゅんみん あかつきをおぼえず)(春の季節は暖かくて気持ち良くて、なかなか目が覚めない)

という超有名な詩の一節があります。

5つの漢字ですが、これは「2文字」+「3文字」に分解することができて、分けると理解もしやすいです。

「春眠」(しゅんみん)は

「春の眠り、春の季節の布団の中では」というような意味で

2文字1セットみたいな感じになり、

「暁不覚」(あかつきをおぼえず)は

「あかつきというのは朝の夜明けのことで、おぼえずとは目が覚めない」というような意味になります。

これまた3文字で1セットになって、1つの語句になります。

このように漢詩は、2文字や3文字で1セットで意味を込めた語句をあてハメて作るのが基本になります。

なので「七言絶句(しちごんぜっく)」の「七言」=「7文字」は

「2文字」+「2文字」+「3文字」の語句をあてハメて作る

ということを今回はぜひ覚えていただきたいと思います。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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