【基本の深掘り書道講座6】字を書く前に知って欲しい事5ポイントのまとめと実践練習方法【字を書く前に#まとめ】

基本の深掘り書道講座

基本の「キ」から深掘りする書道講座「深掘り書道サロン」の内容をこちらからもテキスト化してご紹介いたします。

第6回は

字を書く前に知って欲しい事5ポイントのまとめと実践練習方法【字を書く前に#まとめ】

ということで、

これまでの5つのポイント

1.筆の持ち方(撥鎧法(はっとうほう)という持ち方が最上)

2.中鋒(筆の一番長い毛が線の真ん中を通る線)で全ての線を引くこと。

3.万毫斉力(ばんごうさいりき)、筆を立てて書く、紙に対して筆の毛が斉(ひと)しく当たること。

4.筆の上げ下げ、太い線・細い線。絶妙な力加減を養うこと。

5.円筆と方筆、丸い線と尖った線を引くこと。

という5つのポイントを紹介してきました。

初心者だとか、経験者だとかは全く関係なく、一度先入観を無くしてこれら5つのことを知った上で、改めて書を始めてみるのも非常に良いと思います。

この5つのポイントを実践的に書く練習の紹介ということで、まずは半紙にヨコ線を書いてみます。

まずは半紙(書道用紙)をヨコにして、ヨコ線の練習。

5つのポイント全部を総動員して、最初は難しいかもしれませんが一つ一つを確認しながら、

まずはどんな線になっても良いので、書いてみると良いです。

はじめは一つ一つを確認しながら書くのでとても難しいかもしれません。

線はヨレヨレになるし、まっすぐはならないし、とても4の上げ下げや5の丸い尖るなんて無理かもしれません。

でも始めはそれで良いですし、そこから始めることが大切です。

私は右利きですが、左利きの方にも指導すべく左でこの線を引く練習をしていますが、全然上手くは書けません。

これまでこんな筆の持ち方や線の引き方、2パターンの起筆や力の強弱といった練習をしたことがなければ始めから上手く書けるはずはないです。

上手下手は気にせずに、次は紙をタテにしてタテ線を書いてみましょう。

難しいタテ線は「肩」を支点にして。

タテ線はヨコ線よりも、もっと難しいです。

でもこういった練習を集中的にやることで、かなり効果的に練習することができると思います。

通常の練習は半紙に4文字とから6文字とかを書くとは思いますが、半紙いっぱいに線を引く練習をすることはとても大切です。

良い準備運動にもなるし、書き始めに一枚書くのも良いと思います。

そういうわけでこういった内容を動画講義でもご紹介しています。動画もぜひご覧ください。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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