【基本の深掘り書道講座8】これは知らなかった?!タテ画の書き方

基本の深掘り書道講座

基本の「キ」から深掘りする書道講座「深掘り書道サロン」の内容をこちらからもテキスト化してご紹介いたします。

第8回は

これは知らなかった?!タテ画の書き方

ということで、

難しいタテ画の書き方ですが、ポイントが2つ、

・中鋒(穂先を広がせて)で書く。

・(最初のうちは)進行方向に倒して書く。

ということです。

中鋒というのはこちらの動画をぜひご覧いただきたいのですが、要は穂先(筆先)が広がった状態で線と引くということ。

トンスートンという3つの動きで書くように、と習字教室では言われるかと思いますが、

トン(起筆)スー(送筆)トン(収筆)の「はじめのトン(起筆)」のところで、しっかりと筆を開かせる予備動作を行うことが大切です。

ここさえしっかりとできていれば(でもここが練習が必要なのですが)、自然と筆先が開いて中鋒の線になります。

そうして中鋒の線で引いていくのですが、もう一つ大切なのが進行方向(この場合は自分の方)に筆を倒して進めるということ。

よくやってしまうのが手首を使って書いてしまうということ。

これは技術が上がってくれば厳しい線となって一つのテクニックとして成り立つのですが、最初のうちはあくまで進行方向に倒すということを守るようにした方が良いです。

なぜこれがダメなのかというと、紙に当てた圧力が逃げてしまうから。

あくまで書とは腕の力で、紙にかけた力が逃げないように書かなければいけません。

これはある意味、書の極意とも言えますし、ハネやハライがある楷書や行書・草書が難しいとされる部分になります。(篆書・隷書には基本的にハネ・ハライが無い。)

この原則が守られていないと、いくら形ばかりを器用に模したり整えたりしたところで、なんだか力の無い生気の乏しい字になってしまいます。

そういったことにならないためにも、はじめのうちは手首を使わない進行方向を大原則にしてほしいと思います。

というわけで言葉だけではなかなか伝わらないですが、動画講義でぜひご覧ください。

こちらの動画サロンにあらゆる美文字のヒントをまとめてあります。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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