御朱印帳を書く仕事をすることになりました
ワタクシ事ではありますが、鹿児島から書をやるべく京都へ出て来て、書でなんとか生計を!という中で日々いろんな事にチャレンジしております。
その中でこの度、京都のあるお寺で御朱印帳を書かせていただく仕事をすることとなりました。
まだまだ日も浅く試用期間でどうなるかは分かりませんが、書かせていただいていく中で一つ、知らなかった意外な事がありました。
御朱印は「印」がメインで主役である
なんだか考えてみると当たり前な事かもしれませんが、
御朱印は、その押してある「印」がメインであり主役である
ということ。
御朱印を書く練習をしていて、ついつい書く文字にばかり目が行ってしまい、
押印する「印」についておろそかになってしまっていました。
ですが考えてみると「御朱印」となっているわけで、お寺にお参りした事の参拝・奉拝したことを証明する印こそが重要であるということ。
御朱印帳をお寺で書かせていただくにあたって、印はもちろん押して、お寺に祭られている神様の名であったり日付だったりを書くわけですが、
あくまで主役・メインは「印」であるという事は知りませんでしたし、とても重要な事だと思います。
その証拠というわけではありませんが、神社における最高ランクの伊勢神宮の御朱印帳は、印の上に文字は書かないようです。(伊勢神宮 御朱印でググるとすぐに出てきます。)
印を中央に押し、日付のみというシンプルなものですが、これが本来の姿なのだと思います。
御朱印を書くにあたっての一番大切な事
そういうわけで、あくまで「印が主役」という事は忘れてはいけないと思います。
そしてもう一つ、御朱印を書くにあたってとても大事な事を教えていただいたのですが、
「いただいた方が喜んでもらえるような字を書くこと。」
という事を言われました。
本当にその通りだと感じました。
御朱印も書として文字を書くわけで、ともすれば、どうやったら見栄え良く書けるか?とか、堂々とした字になるか?とか、
今風に言うと「映える(バエる)」字というのをついつい書いてしまいがちです。(書道展もそれに陥りがちです。)
ある程度の「映え(ばえ)」は必要かもしれませんが、来ていただいた人のために、喜んでいただくために、
「良い気持ち」で書くという事が何よりも大事なのだと感じました。
このブログでも「綺麗な字よりも良い字」という事を述べていますが、
この御朱印書きであってもそうだと思います。
場所は明かせませんが…
というわけで、御朱印を書いているお寺は明かす事ができませんが(許可をいただければ公表できるかも)、私は御朱印をこういった気持ちで書くようにしています。
まだまだコロナが収まらない昨今ですが、それでも毎日お参りに来られる地元の方だったり、遠方から来られる方もおります。
こういった気持ちを忘れないようにして、御朱印を書いていきたいと思います。
コメント