カタカナ「ネ」書き方解説

カタカナ

カタカナ「ネ」徹底解説

カタカナ「ネ」のペン字の綺麗な書き方を徹底解説していきます。

カタカナは「漢字」の一部分のパーツだったり、または丸ごと全部から作られている文字です。

実はあまり知られていない?かもしれませんが「漢字」をきれいに書けるようになるには「カタカナ」をまずは徹底的に練習することが一番の近道だったりします。

カタカナ「ネ」は、シンプルなカタカナの中では4画もある、画数の多い文字です。

あとからも述べますが「ネ」は漢字の「示(しめすへん)」という文字からできています。

そんなカタカナの「ネ」ですが、一番のポイントは2画目の角度に気をつけるということです。

そういった点もふまえて説明してまいります。

シルエットは五角形をイメージして

まずは書く前のシルエットとしてとらえていただきたい形ですが、

カタカナ「ネ」のシルエットは「五角形」

をイメージすると良いです。シルエットは五角形をイメージして「ネ」

五角形というと将棋の駒をイメージしてもOKです。

将棋の駒のイメージでもOK

将棋の駒のイメージでもOKです

書きはじめる前のほんの一瞬、なんとなくで良いのでこんな形の五角形をイメージしてから書くようにすると良いです。

1画目は短い画ですがしっかりと書く!

まずは1画目、短い画になりますが、

点のような短い画なので、つい「チョンっと」軽い気持ちで書いてしまいがちです。

慣れてくればそれでも良いのですが、最初のうちは、

短い画だからこそトンスートンをしっかり行いながら

書くことを心がけると良いです。1画目は短い画ですがしっかりと書く!「ネ」

トンスートンというのはこちらの記事の中にある「楷書の基本であり極意であるトンスートン」で詳しく説明してありますのでぜひご覧ください。

画像のように点だからとおろそかにしないで、トンスートンという動きをしっかりと行って書くことが大事なことです。

1→2画目の見えない線を意識

次は2画目に移っていきますが、その時に、

見えない線をきちんと空中に書く

気持ちが大切です。1→2画目の見えない線を意識「ネ」

トンスートンの「おわりのトン」の部分で、紙からスッとやさしく離れて、

そのままの動きでつながりを意識したまま2画目に移っていく気持ちが大切です。

2画目の前半、トンスートンをしっかり書いて少し右上がりに

「ネ」の2画目は「折れ」のある少し長い線(画)です。

はじめのヨコ線を前半、

カドを書いてから、

それから後を後半として解説いたします。

まずははじめのヨコ線ですが、

・1画目の動きを受けて、はじめのトンをしっかりと書き

・少しすくい上げるように右上がり

に書くと良いです。2画目の前半、トンスートンをしっかり書いて少し右上がりに「ネ」

つながりを意識したままの動きを受けて、紙の上に着地したらそのまま「くるっ」と回すようにして、

すくい上げるような感じで少し右上がりに書いていくと良いです。

2画目のカドはきちんと折り返す

続いて「折れ」の部分を書いていきますが、この時に

きちんと折り返してカドをつける

ことが大事です。2画目のカドはきちんと折り返す「ネ」

画像のように、少しだけ線と線が重なるように書くのがコツです。

そしてこの時に、くっと内側に入れ込むような感じで折れていくともっと良いです。(分かりづらかったらすみません。。)

2画目の後半、ナナメは中心を通して!最後はゆっくりハラう

きちんと折り返してカドをつけたら、後半はナナメの画を書き、最後はハラっていきます。

・ナナメが中心をとおるように

・最後のハライはゆっくりと

書くと良いです。2画目の後半、ナナメは中心を通して!最後はゆっくりハラう「ネ」

くっと内側ぎみの折れてきたら、ナナメの画が「ネ」の中心をとおる事を心がけるのがポイントです。

ここが「ネ」の心臓みたいな部分なので、ここさえキチンとおさえれば「ネ」はバッチリです。

そうして左にハラっていきますが、この時のさらなるポイントとしては、左ナナメ下(↙)にハラっていくのではなく、

左(←)ぎみにハラっていくようにすると、バランスの取れた「ネ」が書けます。

このポイントは「ネ」だけを書くときのポイントで、漢字のパーツとして書く場合は左ナナメ下(↙)にハラうのが良いです。

2→3画目の見えない線を意識

次は3画目に移っていきますが、

ここでもつながりを意識して

見えない線をきちんと空中に書く

気持ちが大切です。2→3画目の見えない線を意識「ネ」

この時、「ネ」の中心に戻るようにしてつながりを意識するのがポイントです。

3画目、中心からまっすぐに下ろす!

3画目を書いていきますが、

中心からひたすらまっすぐに下ろす

ことが大事です。3画目、中心からまっすぐに下ろす!「ネ」

見えない線を意識して、中心も戻ってきたらそこからドまっすぐに下ろしていきます。

タテ線をまっすぐに書くとはとにかくムズカシイので、ここは「ネ」を書く中で一番ゆっくりなスピードで、

自分のおヘソに向かってジックリと進めて書くようにするのが良いです。

ここでもトンスートンの動きは忘れないようにします。

3→4画目の見えない線を意識

さいごの4画目に移っていきますが、ここでも同じように

見えない線をきちんと空中に書く

ようにします。3→4画目の見えない線を意識「ネ」

おわりのトンでくるっと上に戻す動きをしますが、そこからスッとやさしく紙から離れるようにして、

同じようにつながりを意識して中心に戻っていくようにします。

4画目、2画目左ハライと対称に

さいごの4画目ですが、

2画目と対称に向かい合うように

書くのがポイントです。4画目、2画目左ハライと対称に「ネ」

戻ってきた中心から、2画目の左ハライと向き合う角度で全体のバランスを見ながらナナメに進めていきます。

そして最後も「おわりのトン」でキチンと収めるようにして、文字として終わる気持ちで書くと良いです。

「ネ」の元ネタ、「ネ」は「祢」の一部分から

ここでカタカナ「ネ」の元になったネタをご説明しますと、

「ネ」は漢字の「祢」の左側のパーツの一部分

からできています。「ネ」の元ネタ、「ネ」は「祢=禰」の一部分から

「祢」という漢字の左側のパーツ「示(しめすへん)」からカタカナ「ネ」はできています。

なので「ネ」が綺麗に書けるようになると、「示(しめすへん)」のある漢字も自然と綺麗に書けるようになってきます。

ちなみにひらがな「ね」も同じ元ネタになります。「祢」の意味や成り立ちも解説してあります。

こちらもぜひ参考にされて下さい。

「ね」は「祢=禰」漢字の成り立ちのところで説明してあります。

楷書・行書それぞれに合わせるには

楷書(かいしょ)と行書(ぎょうしょ)に合わせるといった考えでカタカナ「ネ」を考えた場合ですが、

・「楷書」は「直線的」に

・「行書」は「曲線的」に

です。楷書・行書それぞれに合わせるには「ネ」

カタカナ「ネ」は漢字の「祢」の一部からきていると述べたとおり、もともと漢字の一部分なのでそのまま書いても自然と楷書(かいしょ)にマッチしてきます。

ですが「くずし文字」や「早書き」のような行書(ぎょうしょ)としてマッチさせるには、画像のように書いている時の動きをなめらかにして、

ペンの動きをとくに重視してを流れのある動き・気持ちで書くようにすると良いと思います。

ヨコ書きの「ネ」を考えた場合

「カタカナ」をヨコ書きで美しく書こうとする場合「ひらがな」以上にいろいろと問題が多いと考えています。

ですが「ネ」に関しては最後を右下へ止めて終わる字なので問題なく書けると思います。

ヨコ書きの「ネ」を考えた場合

ペンの動きを少し戻すようにおわりのトンをしっかりと書いて、その動きをそのまま右へとつなげるようにすると良いです。

まとめ

  • シルエットは五角形をイメージして
  • 1画目は短い画ですがしっかりと書く!
  • 1→2画目の見えない線を意識
  • 2画目の前半、トンスートンをしっかり書いて少し右上がりに
  • 2画目のカドはきちんと折り返す
  • 2画目の後半、ナナメは中心を通して!最後はゆっくりハラう
  • 2→3画目の見えない線を意識
  • 3画目、中心からまっすぐに下ろす!
  • 3→4画目の見えない線を意識
  • 4画目、2画目左ハライと対称に

「ネ」まとめ

カタカナ「ネ」で一番心がけていただきたいのは、2画目の角度に気をつけることがポイントです。

2画目のナナメ画で中心をとおす事を心がけるのがとても大切です。

ここさえおさえれば、自然と「ネ」は整ってきます。

このポイントだけで良いのでぜひ覚えて実践してみて下さい。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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