綺麗な文字の書き方⑯【「書く」のではなくすでに「書けている」】

美文字レターバックナンバー

「書く」のではなくすでに「書けている」

「書く」ではなく「書けている」というのは、

これはすべての人に言えることです。

ペンを取って書く前に、

【あなたの心の中に文字はすでに書かれて】

います。

いろいろと練習して矯正しても、
「あなたの書く字」は本質的には変わりません。

でもそれで良くて、それが良くて、
それが「あなただけが書ける美しい文字」だからです。

弓道の達人は、遠くにある的に、弓を射る前から
「もうすでに射られて当てている」
というのを聞いたことがあります。

有名な写真家の言葉にも、
「撮るのではなく、撮れている」
というのも聞いたことがあります。

これは書にも通じる事だと思います。

アナログな言い方をすれば心の中に文字データはあって、
腕とペンがプリンターで紙に書く行為(プリントアウト)が文字を書くこと。

なので、すでに書けている。書かれている。
ということです。

そういった「心の中の文字」を良い方向に変えるために、
私も日々練習しているのだと考えています。

文字のこういった捉え方をするのも、
また違った世界が見えてくるような気がします。

なんだか分かりづらくて申し訳ありませんが、
根っこの部分を変えることが、本当の美文字になれる、
そう信じてお伝えしていきます。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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