パソコン漢字≒手書き漢字
今回の記事は、なんだか当り前の事を言葉として整理するために書きました。
あらためて楷書(かいしょ)って何?と聞かれると、私自身も困ってしまう部分があります。
日本語の漢字って、広い意味を持つやっかいな文字です。
そもそも、
パソコンで表示する漢字
手書きの漢字
は、必ずしもイコールではないという事実があります。
パソコン漢字≒手書き漢字
ここをよく理解していないと、いろいろな問題が起こってしまうのですが(この辺はこちらの記事をぜひご覧いただきたいです)、
言葉として整理すると、楷書(かいしょ)とは、
小学校で教えられた手書きの漢字=楷書(かいしょ)
ということに一応なります。
つまりあくまで手書きで書かれた漢字のみが楷書(かいしょ)という事になります。
じゃあパソコン漢字は楷書(かいしょ)ではないの?と言われると思うのですが、
厳密にはイコールではないので、あくまで楷書っぽい漢字(楷書風漢字)という事になります。
パソコン漢字はあくまで漢字なわけで、これはよく言われる「活字」という漢字の一種となるわけです。
ちなみに行書(ぎょうしょ)は、
中学校で教えられた手書きの点画を省略した漢字=行書(ぎょうしょ)
ということになります。
この辺りも、中学校になってから行書(ぎょうしょ)を習うことになっているので、
はっきりいってソコまで手が回らないのが現状だと思います。
なにしろ中学校になってからは、さらに1,000文字以上のパソコン漢字(活字)をまずは読めて、
手書き漢字(楷書)を書けなければいけません。
それにプラスして、2,000文字以上の手書き漢字を行書(ぎょうしょ)で書けるようにする…
のは、テストや受験で忙しい中学校ではそもそも物理的に無理があると思うのです。
義務教育では常用漢字2,136文字を最低限、読み書きできるよう指導する事になっています。(これについても詳しくはこちらの記事をどうぞ)
行書(ぎょうしょ)は速く(早く)書くことができます。
普段のメモ書きでも署名でも一番実用的なので、これこそを徹底して教えるべきだとは思うのですがその辺りは現状ムズカシイですし、
かといって書道教室でも文化的な側面の強い毛筆に特化している場合が多いようです。
私としては、もっと実用に即した行書(ぎょうしょ)を学べる教材が必要と強く感じます。
無いものは作れば良いのでしょうが、これは現在進行形で試案している所です…。
メモ書きのエッセンスとかいって、美しく速く(早く)書くことに特化したトレーニングできる教材を現在取り組んでおります。
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