【虚画(見えない線)と実画(見えてる線)について】綺麗な字の書き方

書全般

当たり前のことですが字を書いていく時というのは

白い紙の上に黒い線を引っ張って書いていきます。

今回はそこからできてくる、

「虚画(見えない線)」と「実画(見えてる線)」についてです。

虚画(見えない線)と実画(見えてる線)

書道用語に、「虚画(きょかく)」「実画(じっかく)」というのがあります。

「虚画(きょかく)」は見えない線(画)

「実画(じっかく)」は見えてる線(画)

なわけですが、

この「虚画と実画」を少し理解するだけで、美文字にまた一歩繋がります。

では何を理解すれば良いのか?というと、

字を書いていく時って、線を引っ張っている「黒い線の部分」

にしか注意して書かないと思うんですが、

「見えてない画(虚画)」を意識して書く

これだけで美文字に一歩近付くことができます。

虚画と実画

見えない画(虚画)も画の一部として意識(認識)して書くことが大事です。

見えてる画より見えない画の方が大事(虚画と実画)

なかなか気づかないことなんですが、

黒い線の部分はすごく気にするんですよ(私もそうでした…)

書かれている部分は目に見えるので分かり易いですから。

でも、字ってヒトフデガキ(一筆書き)で書くもので基本「左上から始まって右下で終わる」という筆の動きになります。

その動きの中で、

筆が紙に

「触れるトコロ」

「触れないトコロ」

の2つがあって、字が書かれていくわけですが

この「触れないトコロ」は当然、筆は空中にいるわけです。

この時の筆の動きが意識されてなくて

不自然であったり、ぎこちなかったりすると美文字になりません。

美しい字というのは、「見えない画」も美しい動きで書かれている

ということを意識していただきたいのです。

私はこれもよく例えに使いますが、

「音楽」や「ダンス」「日本舞踊」とかと同じで音楽に「休符」って記号があったり、

ダンスや日本舞踊にもきちんと「止まる動き」があります。

字を書く場合この「休符」や「止まる動き」こそが

「触れないトコロ」であり「見えない画(虚画)」

になります。

「休符」も当然、音楽の演奏の一部で「止まる動き」もダンスや日本舞踊の動きの一部です。

なのでこの

「見えない画(虚画)」というものを意識して

 書くように心がけていただきたいです。

世の中って、見えない事の方が大事だったりするのと同じでそれと同じなのかなと思います。

「虚画」と「実画」という

目に見えない「虚画」の方を先にいうのは、やはり目に見えることよりも見えないことの方が大事だという証拠なのだと思います。

まとめ

  • 「見えない画(虚画)」と「見えてる画(実画)」があるということ
  • 「虚画」と「実画」のうち、「虚画」がすごく大事

ということになります。

「見えている事」よりも「見えていない事」が大事、とか

「影で努力する」とか

オモテがあってウラがあるのですが、

総じて「見えていない」「ウラ」な事って日常生活や生きていく上でもすごく大事なことだと思います。

この「虚画と実画」も、なんとなくで普段なかなか意識しないことだと思いますので、

ここをぜひ意識することが美文字に繋がると思います。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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