綺麗な文字の書き方(73)【ハネやハライはアクセント・飾り】

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トメハネという言葉があります。

ここはちゃんと止める、とか、

ここはしっかりとハネる、とか厳しく言われたりもします。

「ハネ」に関して、それは決して間違いではないのですが、本来的な事を言うと、

「ハネ・ハライは字の中のアクセント」

なのです。

また、

「装飾的な飾り」

とも言えます。

象形文字とも言われる篆書の文字には、ハネやハライはありません。

なので全ての画が「トメ」てあります。

長い永い歴史の中で「文字を速く美しく書こう」という流れにもなってきて、

そういった中で

・ハネ・ハライをアクセントに

・ハネ・ハライを見せ場(装飾的な飾り)に

という筆を使って美しく書くための技が編み出されました。

ハネ・ハライがあると速く書くことができますし、

線の先が細くなるので変化が出て、美しさが増します。

そういう事を分かった上で、

字を書く流れの中でのアクセントだったり飾りという位置付けで書くようにするのも、

また一段上の美しい文字の書き方となると思います。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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