究極の美文字とは?
究極の美文字なんてそんなもの、
ごく一部の天才が書いた字なんだろう。
そう思われる方も多いかもしれません。
私も昔はそう思っていました。
ですが今は、それは誰にでも書き得るものだと思っています。
【究極の美文字はあなたの中に必ずあります。】
これは私は常々「上手な字ではなく、良い字を書こう」
と心がけている事とつながってきますが、
「日本一短い母への手紙」というのをご存知でしょうか?
私は内容はさることながら、そういった想いを綴った時に書かれた文字こそ、
究極の美文字だと思うのです。
そこには上手に書いてやろう、なんて気は少しも無く、
技術なんてすべて忘れた先の「その人」だけを想って書かれているからです。
意外かもしれませんが、
書の世界でお手本とすべきこれこそ最高の字だ!と言われるものは、
原稿だったり手紙だったり、メモ書きの字だったりします。
その時代の王様に命令されて書いた字もありますが、
それが最高になっているのは少ないようです。
いわゆる無心で書かれたこそが最上、という事になるのだと思います。
究極の美文字はあなたにも書けます。
それは理屈の先にあると思うのです。
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