綺麗な文字の書き方(71)【マス目の世界に囚われ過ぎはいけない】

美文字のヒント

学校では四角のマスの中に字を書いて練習します。

そして、いろんな美文字の教材もそういったものが結構多いです。

教える側としても習う側としても、

字を覚える、綺麗なカタチを覚える、

という意味では確かに便利で効率的なのですが、

ひとつ、どこかで分かっておいて欲しい事があります。

それは、

字はもともと四角ではない、

という事。

うすうす感じているかもしれませんが、文字はいろんな形になります。

象形文字というのを聞いたことがあるかもしれせんが、モノの形をかたどったのが文字の始まりです。

なので丸だったり、楕円形だったり、長方形だったりします。

そういうことから、あまりにマスにハメて練習する時間が長すぎると、

それに囚われすぎて変化の無い字しか書けなくなってしまいます。

私の実体験としてもそうなのですが、

習字教室では毛筆で半紙に四角マスの中に練習します。

それをずっとやっている弊害として、無意識のうちに四角マスに綺麗にハマるように書いてしまう。

もちろん、それが綺麗な字でもあり練習には必要なのですが、やはりそこから分かって脱出する必要があると感じるのです。

そういうわけで、四角マスはあくまで練習の都合、という事をどこかで分かって、

自由な文字本来の形でもって書くように心がける事も、本当の意味での綺麗な字に繋がっていくと思います。

ペン字のホントの基本をご存知ですか?ショート動画で解説。書の動画サイト「SYODOUGA」

田畑明彦

田畑明彦

字は誰でも綺麗になれます!という想いから分かり易い美文字法を発信していきます。美文字を求めて30年…脱サラして書で身を立てるべく京都で奮闘しております。書の勉強の果ての日本語を美しく書くべく修行中です。最近YouTubeのショート動画にて美文字の解説しております。

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