綺麗な文字の書き方(54)【含蓄(がんちく)のある字を書けるように目指す】

美文字のヒント

含蓄(がんちく)というと難しい言葉ですが、

要は「味のある字」という事になります。

では味のある字をどうやったら書けるようになるか?というと、

まずは時が経てば味というのは勝手に出てきます。

誰しも歳を取りたくはないですが(私もそうです)、

書はそれを肯定してくれるかのように、

その書く字に味が出るようになってきます。

そういった意味でも、書を長く永くやっていく事の意義が大いにあると思います。

そしてもう一つ、含蓄ある味のある字を書けるようになるための

一番の近道だと思うのが、やはり

「古典をやること」

となります。

古典なんて古くて、難しくて、習いにくいからやだな…

と思われるかもしれませんが、

古典こそ最高に含蓄のある字です。
(だから今でも残っているのですが)

その味わい深い字を、見るだけの「目習い」でも良いので、

例えば毎日入るトイレにコピーを貼ってみるとか、

見る機会を増やすだけでも、書く字には味わいが出てきます。

それに人生経験が相まって、あなただけが書き得る字・書が醸成させてきます。

書は端的に自分を表してしまう、恐ろしくも素晴らしいものです。

古典を見る機会を増やして、含蓄のある字を目指すこと。

それは人生を豊かにする事にも繋がっていくと思います。

美しい文字を書ける秘訣・本質を書籍化しました。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。字は誰でも綺麗になれる!という想いから分かり易い美文字法・本当の書を発信していきます。書を始めて30年以上、脱サラして書で身を立てるべく京都で奮闘しております。書の勉強の果ての日本語を美しく書けるようになりたい!百聞は一見にしかず。動画にて美文字の解説しております。「SYODOUGA」で検索下さい。

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP