綺麗な文字の書き方(95)【収筆が終わったら即座に離れる】

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これは最後の文字の最後の画を書き終えたら、という事になります。

トンスートンの「最後のトン」の部分を「収筆・終筆」と言いますが、

画の終わりの部分で筆を少し持ち上げて「おさめる気持ち」で画を終わらせます。

この時が次の文字が無い、文章の最後だったりした場合は、

【即座に離れる】

という事がとても大切です。

私は自分の修行のためという意気込みで、お寺や神社に御朱印を書きに行っておりますが、

秋の紅葉シーズンやお正月シーズンというのは多くの人が並び、御朱印書きもとても大変です。

場所にもよるとは思いますが、私が行っている所は1日に軽く200~300枚は書いたりします。

話は逸れますが書を追究する中で「短期間に」「人前で」「たくさん書く」という、

かなり過酷な環境を経験するのは、とても有意義な事であり、実力を付ける最適な修行場と思います。

そういった短い時間で大量に書く中で、ふと「最終画の後はすぐに筆を紙から離すことが良い」という事に気づいたのです。

当然といえば当然ですが、いつまでも紙の上にもたもたして筆を付けていてはいけないわけです。

ただそのタイミングというのは「大量に書く」中で会得する必要があるとは思います。

そしてそういった事をあらかじめ知って心がけて書くと上達も早いかと思います。

ぜひ心がけとして行っていただくと良いと思います。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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