配置するエネルギーなんてなんだか宇宙チックですが、
文字は基本的に、黒い線を書いて表されます。
「線の周囲を守って書いてください」
ということもお伝えしていますが、それと通じることです。
私が通っていた書道教室ではよく、
「魂を入れて書きなさい」
という事をよく言われていました。
魂とはそれ自体がエネルギーの塊とも言えると思いますが、
それを入れて書くということは、
書いた場所、引かれた線にエネルギーが発生するという事です。
そういった、ものすごく感覚的なことですが、
線の組み合わせである文字は、
エネルギーの塊という事になります。
逆に線の無い場所はエネルギーが無くて、
これは余白と呼ばれます。
このエネルギー配置のバランスをよく考えて書くことも、
綺麗な文字を書くためには必須の条件になります。
例えばヘンとツクリの文字はかなりありますが、
ヘンを太めに書いたら、ツクリは細めに書いたり、
(「偏」にニンベンを太く書き、ツクリの部分は気持ち細く書く)
上下に分かれる字であれば、上を細め下を太めに、
(「智」の場合、「知」は気持ち細く書き、「日」は気持ち太めに)
というように、部首パーツごとに備わっているエネルギー量というのを考えて書くこともとても大切です。
字の綺麗な形を捉えるという事も大切ですが、
「画数の多い少ないなどで、エネルギー量を理解して配置して書く」
という事を考えながら書くと、また一段上の綺麗な文字を書くことができるようになります。
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