ひらがな「い」書き方解説(教材DL可・動画付き)

ひらがな

ひらがな「い」徹底解説

今回から日本語中の日本語「ひらがな」を一文字ずつ解説する記事を書いていこうと思います。

日本語を表記するためにだいたいは知っておきたい文字数は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」合わせて約3,000あります。

そのうち46文字(+2文字)が「ひらがな」になりますが日本語はほとんど(約7割とも8割とも)がこの「ひらがな」表記です。「ひらがな」こそが日本語と言えます。

なのでこの記事をスタートとして「ひらがな46文字(+2文字)」を徹底的にやっていこうと思います。

本当は「あいうえお」の「あ」から始めるのが現在のルールなのかもしれませんが、実は「ひらがなの「あ」ってかなりムズカシイのです。

46文字(+2文字)あるひらがなの中でもトップ5以内に入ると思います。

なので「いろはにほへと~」から始まる「いろは歌」の順で行こうと思います。

表面的な技術のことだけではなく、成り立ちなどを基にしたキーポイントになることをぜひ知っていただきたいです。

シルエットは長方形

まずは形から捉えていただきたいです。

ひらがな「い」のシルエットはヨコに長い長方形になります。

ひらがな「い」のシルエット

中に〇を意識

ひらがな「い」は2画の字ですが、左と右に大きく分かれる字です。

なので1画目から2画目にかけての空間を意識することが大事です。

中に〇を意識

見えない画をしっかり書く

それから1画目から2画目にかけての「見えない画」を意識するということ。

見えない画をしっかり書く

これはこちらの記事にも書いた「見えない画」を意識してほしいということで、

「い」の場合、1画目から2画目にかけての「見えない画」をしっかり空中に書くことがとても大事なことです。

そうすることで自然な流れが出てきます。

1画目の終わりが大事

そしてさらにもうひとつ、こちらの記事でも書いた、ひらがな「い」を書く時の一番のキーポイント

1画目が終わって「見えない画」に移る瞬間に気をつかうこと!!

ここが肝です、キーポイントです。

1画目の終わりが大事

だから草書を極限まで省略しまくった「ひらがなの「い」」の1画目の終わりには2画目への続きを示す「ハネ」があるのだと、私は考えます。

なので

「収筆」が終わって、紙から筆が離れるとき」のこの瞬間

を押さえておけば、どんなスタイルの「い」を書こうと美文字になります。美文字の必須条件です。

逆にそこの理解がないと美文字にならない、とも言えます。

「い」は「以」漢字の成り立ち

ひらがな「い」の書体の流れは以下のとおりです。

ひらがな「い」の極意3

「い」の元になった漢字「楷書」は「以」です。

これは「篆書」を見てみると「鋤(スキ)」の形を象(かたど)ったもので、畑を耕すための道具らしいです。

現代は機械での農作業ですが大昔は手作業しかないわけで、苗の生育を助けることから来ているそうです。

でも個人的には畑仕事を鉄(金属)でできた道具で耕せるのは本当に助かるので「金+助=鋤(スキ)」というのかなと、私は日々の練習の時によく思っています。

成り立ちを見ていくと、この字は大きく二つに分かれる字だということが分かると思います。

なのでひらがなの「い」も草書(そうしょ)を極限まで省略して、さいごは2画のみのこういった字になるという事が分かっていただけるのではないかと思います。

楷書と行書それぞれに合わせるには…

こちらの記事でも書きました「楷書」と「行書」に合わせる場合の心がけとしては、

・「楷書」は「直線的」に

・「行書」は「曲線的」に

書くと良いです。

書く時の気持ちで良いので、

フォーマル(公式)な場面では「直線的に」

カジュアル(メモ書きなど)な場面では「曲線的に」

書くように心がけると、上手く調和すると思います。

ひらがな「い」の極意6

字が重複する場合は形を変える

それから、テクニックのひとつとして知っていただきたいことに、

「字が重複する時には形を変える」

というのがあります。

ひらがな「い」の極意7

こちらにも書いてます

「単調にならないようにする」

には、同じ字を同じように書いてはいけないです。

なので形(シルエット)や画の長さを変えてみたりして、変化をつけると良いです。「い」の場合は「草書」の形からみても上の図のように書いてもOKです。

こんな「い」でもアリ

自分自身で変化をつける工夫もとっても大事なことですが、形を変える基をルーツとなる「草書」から考えても良いと思います。

ヨコ書きの「い」を考えた場合

現在の日本語はヨコ書きで書く場合が多いです。

なのでヨコ書きで美文字になる「い」というのを考えた場合

ひらがな「い」の極意8

結論から言うと「い」の場合は、

・画数が少ない(2画)

・アルファベットの形が近い

の2つから「タテ書き」でも「ヨコ書き」でもそこまでの影響はないのかなと思いますが、

2画目が右に繋がっていくような形にすると、流れが見えてきれいに見えると思います。

まとめ

  • シルエットは長方形
  • 中に〇を意識 する
  • 1画目から2画目にかけての「見えない画」 も意識する
  • 1画目が終わって「見えない画」に移る瞬間に気をつかうこと
  • 「楷書」は「真っ直ぐ」、「行書」は「曲げる」
  • 重複する時は形や画の長さを変える
  • 「タテ書き」も「ヨコ書き」も同じように書いてOK

ひらがな「い」まとめ

まとめてみるとこんな感じになります。

特に3点目の紙からペンを離す瞬間に気を付けることが大事です。

どうしたら「調和する?」とか「単調にならないか?」を心がけるようにすることが、美文字への道なのかなと思います。

ひらがな「い」解説動画

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文字の形も、もちろん大切ですが、ペン先の微妙な動きにも注目していただけるとありがたいです。

 

ぜひ書いている途中の動きを学んでいただきたいです。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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