綺麗な文字の書き方(75)【音楽の流れを書の中にも】

美文字レターバックナンバー

書と音楽は相通じる部分が多いと思います。

書く順番がある程度決まっていたり、やり直しがきかなかったりなど、

似通った部分が結構多いと思うのです。

そういった視点でみると、音楽には「休符」というのがあります。

これは書の場合、例えば「字と字の間」とみることができますし、

また音楽には「アクセント」という強弱というのもあります。

これも書の場合、筆圧の強さはもちろん、墨の多い少ない、筆の遅い速い、など、

2つの異なる性質のものを上手く調和・コラボさせながら一連の流れの中で演奏だったり書いたり。

こういった部分では本当に同じだと思いますし、

実際にそのような視点で書も書いていくと活き活きとしてきます。

「書は動き」も大切と言いますが、

音楽的な視点で書くことでもその大切な動きを出すイメージが付きやすいのではと思います。

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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