ホントはタテ書きでこその美文字
日本語は本当はタテ書きが本来の姿です。
タテ書きでこそ、本来の美しさを発揮できると言っても過言ではありません。
当たり前の事なのかもしれませんが、今回はそんなお話です。
日本語はタテ書きでこそ本当の美しさを発揮できる
学校で習う教科に「国語」と「算数」があります。
その教科書は「国語」はタテ書きで「算数」はヨコ書きのつくりになっています。そして「国語」はページを右にめくっていって、「算数」はその逆です。
私は小さい頃から「そんなもんなんだなあ」と思っていましたが、ではなぜこうなっているんでしょうか?
私が想像するに、「算数」「数学」といったものは、先進国と呼ばれる「欧米」とか「ヨーロッパ」の西洋の本にならって教科書を作ったからだと思うんですが、どうでしょうか?
「数学」でおなじみのXとかYとかのアルファベットは、当然ヨコに書くように発明されています。a+b+c=xというような数式もヨコ書きです。
では日本語は?というと、タテで書くように発明されてきたものです。
そしてそのタテ書きでこそ美しくで書かれてきた日本語を私たちは学校で習い、日々美文字の練習に励んでいるわけです。
特に「ひらがな」「カタカナ」はタテ書き専用
中でも、日本語のメインである「ひらがな」「カタカナ」は特にタテ書きに特化した書体と言えます。
漢字もタテ書き特化ですが、字にもよりますがヨコ書きにしても「ひらがな」「カタカナ」よりはそこまで支障はないように思います。
そこをいくと、「ひらがな」は「タテに速書きするための書体」である「草書(そうしょ)」から産まれました。
(※下の2つの記事にいろいろと書いていますので、参考までによろしければどうぞ!)
→【日本語を書くこととは?】綺麗な字を書くために知っておいてほしい事
→【止(留)まってはいけない!超大切な流れについて】綺麗な字の書き方
なので、上から下へ速く書けてかつ美しく見えるように産まれた書体が「ひらがな」とも言えます。
「カタカナ」にしても、まだ「ひらがな」が産まれる前に中国から来た漢文というものを日本人が頑張って訳すために産まれた書体です。
漢字と漢字の間に「クサビ」を打つように産まれた書体なので、やっぱりタテ書きに特化した書体と言えます。
ヨコ書きにも合う「ひらがな」「カタカナ」を意識する
ここを読んでいただいている方は、学校でノートを取ったり、日常的にメモを取ったりする時は、ヨコに書く事の方が多くありませんか…?
私も仕事で伝言のメモを渡したりする時に書くのは、ヨコに書いています。
話はそれますが、テレビのクイズ番組で「速書きの問題」が出たりしますが、回答するほぼ全ての人が「ヨコ書き」に書いています。
個人的に速さ重視なら「タテ書き」すればスピードアップするのに…といつも思っています。構造的にも上から下へ書いた方が絶対速いですから。
でも、ヨコ書きでも違和感なく表記ができる日本語というのは、それだけ柔軟な言語と言えるのかもしれませんが、いかにこの「西洋的なヨコ書き」が日本人に浸透してきているのか、を考えてみることは大事ことなのかもしれません。
なので、「美しいヨコ書きの字」ということを意識しなければなりません。
タテ書きの美しい日本語を知ることも大切なことですが、
ヨコ書きでも美しく書ける日本語ということを普段から意識して書く
ということもとても大切なことだと考えます。
「ひらがな」のヨコ書きは、なんだかアルファベットっぽくなってしまいます…
でも、こういった雰囲気での美文字も追及していく必要も、私はあると思います。
まとめ
- 日本語はタテ書きでこそ美しさを発揮できる
- 特に「ひらがな」「カタカナ」はタテ書き専用の書体
- ヨコ書きにも合う「ひらがな」「カタカナ」を意識する
実際のところ、ヨコ書きにアジャストした「ひらがな」「カタカナ」という教材とかは、今のところおそらく存在しないと思います。(そもそも美文字教材はすべてタテ書きで練習。)
これは日本語の本来の性質なので仕方がないことですが、これからの時代は「ヨコ書きの日本語をどう美しく書くか?」ということも時代が要求してきていることだと、私は考えます。
無いものは作ればいいと考えていますが…そこはおいおい頑張ってみようと思います…。
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