綺麗な文字の書き方(94)【画のおわりは次の画のはじまり】

美文字レターバックナンバー

私はいろんな所で美しい文字とは「形」と「動き」が大事という事を言うようにしています。

とくに「動き」の部分についてしつこく言うようにしていますが、繋がっているように意識的に書くというのはとても大切なポイントです。

「繋ぐ」というのはやはり「動き」から来るわけで、

【画の終わりは、次の画の始まり】

という事を意識的に行うようにして書くと良いです。

これは1字の中で1画として書くとき、収筆として画を終わらせつつも、次の2画目に向けて画が始まっているという事(起筆)を、意識して、まずは心がけて書いてみるということ。

それを1字の中だけではなく、2文字目、3文字目…と字と字の間もそういった繋がりを意識して書くようにすると、自然と1行の中に流れが出てきます。

この流れもやはり「動き」から来るわけで、行が集まって文章となり、全体の美しさというトータルな部分にもなってきます。

書には「筆意」という一番大事な要素があります。
この筆意というのはやはりこの筆の動きから出てきます。

難しいかもしれませんが、まずは心がけてやってみる事をおススメしたいです。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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