カタカナ「ミ」書き方解説

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カタカナ「ミ」徹底解説

カタカナ「ミ」のペン字での綺麗な書き方を徹底解説していきます。

カタカナは「漢字」の一部分のパーツだったり、または丸ごと全部から作られている文字です。

実はあまり知られていない?かもしれませんが「漢字」をきれいに書けるようになるには「カタカナ」をまずは徹底的に練習することが一番の近道だったりします。

カタカナ「ミ」は、48文字あるカタカナの中でも少し変わった文字になります。

このブログではいろんな所で、ヨコ線は少し右上がりに…と説明させていただいておりますが「ミ」に関してはその逆の「右下がり」に書くことがポイントです。

そんな中でさらにポイントになるのが右下がり具合を同じにしないということです。

そういった点もふまえて、説明してまいります。

シルエットはタテ長の長方形をイメージして

まずは、書く前のシルエットとしてとらえていただきたい形ですが、

カタカナ「ミ」のシルエットは「タテ長の長方形」

をイメージすると良いです。

シルエットはタテ長の長方形をイメージして「ミ」

書きはじめる前のほんの一瞬、心がけとしてシルエットをイメージすると良いです。

1画目、他とは違って「少し右下がり」に

「ミ」の1画目、最初の所でも少し説明したように、

「ミ」に関しては全体的に「右下がり」に書くようにするのがポイントです。

まずは1画目ですが、

水平を基本にして、ほんの少し右下がり

に書くようにすると良いです。

1画目、他とは違って「少し右下がり」に「ミ」

トンスートンというのはこちらの記事の中にある「楷書の基本であり極意であるトンスートン」で詳しく説明してありますのでぜひご覧ください。

トンルートンをしっかりと行って、1画目は、まずは水平を心がけながら少しだけ右下がりに書くようにすると良いです。

1→2画目の見えない線を意識

次は2画目に移っていきますが、その時に、

見えない線をきちんと空中に書く

気持ちが大切です。1→2画目の見えない線を意識「ミ」

「おわりのトン」できちんと戻した動きを、そのまま見えない線を空中に書く動きにつなげるような意識で2画目に移っていくと良いです。

2画目、1画目よりも「右下がり」に

続いて真ん中になる2画目と書いていきますが、

1画目よりもまた少し右下がり

に書くと良いです。2画目、1画目よりも「右下がり」に「ミ」

ここでもしっかりとトンスートンを行って、1画目よりももっと右下がり、でも下がりすぎないように書くのがコツです。

そして2画目は1画目よりもちょっとだけ短く書く、ともっと良いです。

2→3画目の見えない線を意識

さいごの3画目に移っていきますが、ここでも同じように、

見えない線をきちんと空中に書く

気持ちが大切です。2→3画目の見えない線を意識「ミ」

同じように、きちんと戻した動きでそのままつながりを意識して3画目に移っていくと良いです。

3画目、さらに「右下がり」でバランスを取る

さいごの3画目ですが、この画を一番長くして、

・2画目よりもさらに右下がりになるように

・右下へ下がりながら全体のバランスを取るように

書くと良いです。3画目、さらに「右下がり」でバランスを取る「ミ」

そして一番のポイントですが、

1・2・3画のナナメ具合が同じにならないように書く

ことが大事です。

これまで1画目よりも、2画目よりも、と右下がりをお伝えしてきましたが、

そこを守っていれば自然と全部の画がそれぞれ違ったナナメの角度になってくると思います。

このように角度を変えて書くことは、漢字を書く場合でも大事なポイントです。

カタカナ「ミ」でそういった感覚も覚えていただけると良いです。

「ミ」の元ネタ、「ミ」は「三(さん)」の全部から

ここでカタカナ「ミ」の元になったネタをご説明しますと、

「ミ」は漢字の「三(さん)」の全部を取って

できています。「ミ」の元ネタ、「ミ」は「三(さん)」の全部から

漢字の「三(さん)」、数字の「三」を少し変化させてカタカナ「ミ」はできています。

「三」は「み」と読む・発音しますし、ルーツは納得いくかと思います。

なぜ右下がりにして「ミ」としているか?については、

これは私の考えなのですが、

カタカナが産まれた理由が、タテ書きである漢字(もとは中国語)を読みくだすために

補助する・フォローするために発明されたのがカタカナです。

タテ書きは下へ下へと書いていきますが、その動きの中でだんだん右下へ下げていき「ミ」になったのでは…?と私は考えています。

楷書・行書それぞれに合わせるには

楷書(かいしょ)と行書(ぎょうしょ)に合わせるといった考えでカタカナ「ミ」を考えた場合ですが、

・「楷書」は「直線的」に

・「行書」は「曲線的」に

です。

楷書・行書それぞれに合わせるには「ミ」

カタカナ「ミ」は漢字の「三」の全部からきていると述べたとおり、もともと漢字の一部分なのでそのまま書いても自然と楷書(かいしょ)にマッチしてきます。

ですが「くずし文字」や「早書き」のような行書(ぎょうしょ)としてマッチさせるには、画像のように書いている時の動きをなめらかにして、

ペンの動きをとくに重視してを流れのある動き・気持ちで書くようにすると良いと思います。

ヨコ書きの「ミ」を考えた場合

「カタカナ」をヨコ書きで美しく書こうとする場合「ひらがな」以上にいろいろと問題が多いと考えています。

ですが「ミ」に関しては最後を右下へ止めて終わる字なので問題なく書けると思います。

ヨコ書きの「ミ」を考えた場合

ペンの動きを少し戻すようにおわりのトンをしっかりと書いて、その動きをそのまま右へとつなげるようにすると良いです。

まとめ

  • シルエットはタテ長の長方形をイメージして
  • 1画目、他とは違って「少し右下がり」に
  • 1→2画目の見えない線を意識
  • 2画目、1画目よりも「右下がり」に
  • 2→3画目の見えない線を意識
  • 3画目、さらに「右下がり」でバランスを取る

「ミ」まとめ

カタカナ「ミ」で一番心がけていただきたいのは右下がり具合を同じにしないということです。

イレギュラーな右下がりに書く「ミ」ですが、その右下がりのナナメ具合を全部変えて書くようにすることが一番のポイントです。

このポイントだけで良いのでぜひ覚えて実践してみて下さい。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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