綺麗な文字の書き方(78)【王道に沿った奇のてらい方を】

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このことは逆を言いいますと、王道に沿っていない奇のてらい方は上手くいかないとも言えます。

王道というのは基本の延長線上にあるものです。

書はある面でいうと「デザイン性」という事になってきます。

ですがこれがクセモノで、書は必ずしもデザインとイコールではないという事を分かっておく必要がどこかあると思います。

よくあるのが「やりすぎてしまう」という事。

スタイリッシュとか映える(バエる)書き方や見せ方をしようと、凝ったデザインや速い動きでやってしまいがちなのですが、基本をよく修めていないとついついやりすぎてしまいます。

派手さがダメではないのですが、やりすぎてもダメ、奇をてらいすぎてもダメなのです。

では書における基本=王道とは何か?ということになりますが、
やはり唐の時代の古典(楷書)を、まずは観て書くのが良いと思います。

これはあらゆる本に書いていますし、私の実践経験でも本当にそうだと思います。

唐の楷書の基本さえある程度マスターしてしまえば、いろんな書体を書くための近道にもなりますし、ここはこれ以上やるとヤリ過ぎ…という感覚が解ってきます。

書の道は広すぎて深すぎて、そして日本の書を取り巻く現状もあって、道を誤ってしまいやすいと感じます。

私のブログや動画サイトを通じて、そういった事を発信・教材化していこうと考えています。(なかなか進みませんが…)

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田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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