綺麗な文字の書き方㊼【形のマネ+書かれている時の動きを想像する】

美文字レターバックナンバー

最初のうちは、綺麗な形をしているお手本を見て、

それをそのままソックリにマネをして、いかにお手本通りに書く事ができるか?

に腐心するのが誰しも通る道かもしれません。

もちろん私もそうで、古典の文字の形をまずはソックリ書けるようになること。

まずはそれがある程度できる必要はあります。

ですがその先として、いえ、それと同時進行で、

「書かれている時の筆の動きを想像しながら観察して書く」

という事がものすごく大事です。

古典の文字は残念ながら書いている時の動画が残っていないのは当たり前ですが、

書かれている時の動きを想像しながら、それを再現しながら書く、

という事に努めて練習をするとしないのでは大きく差が出てきます。

古典の練習は、ある意味で大昔の人たちが残した筆跡を再現する、

とも言えますが、筆跡という跡には当然、書かれている時の動きがあるわけです。

お手本をよく観て書くときに、書かれている線だけに注意せず、

線と線の空中に書かれている筆の動きをも再現することが、

実は綺麗な文字を書くためには必須な事です。

ぜひそういった視点で観察し、書くように努めることをお勧めしたいです。

本気で書を学びたい方のみ、ご覧下さい。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。書壇からは距離を置いて独り書の道を追求しています。質屋大学書道科にて現在も勉強中。その成果を地道に発信していきます。

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