綺麗な文字の書き方(99)【教科書に載っていないから、即バツなのか?】

美文字レターバックナンバー

少し今回はグチっぽくなってしまうかもしれません。。

私もSNSなどで綺麗な字の書き方という情報を発信をしている中で、

実際に書いている所を観るのが一番効果的かも…という事で、動画配信を行っています。

そうすると書き順というのも当然見られるわけですが、その書き順が違う!

とのご意見をいただく事があります。

私は「書」を人生の第一義にしている人間なので、当然書き順にもものすごく気を使います。

なので根拠を明らかにして書き順は間違わないように努めています。

そのためそういった方には根拠の画像を添付して、実はこういった書き方もできますよ、と返信するようにしています。

「教科書に載っていない=学校で習わない」書き順というのが存在します。

たとえば「寺」という字があるのですが、これは書き順が2通りあったり、

カタカナ「ヒ」の1画目も、右から書いたり左から書いたりすることがあります。

教育現場の実情として、1つの書き順しか教えない(教えるヒマがない)ということがあるとは思います。

クレームという程は無いかもしれませんが、自分でよくよく調べもしないで言ってくる方が一定数いる気がします。

その根拠としては「習っていない書き順」=「間違った書き順」という思考回路?があるのかもしれません。

今の時代は辞書を引かずとも簡単に調べられるわけですから、その手間を惜しまずにまずは調べてほしいな…とは思います。

現在の教育の弊害かもしれませんが、教科書を絶対視しすぎるような傾向があるような気がします。

学校で習っていないから、それは間違い。

教科書に載っていないもの以外は、それは不正解。

それよりも自分で調べる・辞書を引く、という習慣を付ける必要性は、デジタルが進むほどに無くしてはいけない習慣だと思います。

私も娘の学校に行きますが、廊下のすみっこに真新しい辞書がたくさんあります…

ああ、ほとんど引かれる事なく、いずれはブックオフに直行するのかな?としみじみ思ってしまいます。

こういうのを見ると…改めて教育という事の難しさを痛感する気がします。

綺麗な字を書く方法を定期レターでお届け。登録無料です。

田畑明彦

田畑明彦

在野の書家。字は誰でも綺麗になれる!という想いから分かり易い美文字法を発信していきます。書を始めて30年以上、脱サラして書で身を立てるべく京都の住まいから地元鹿児島へ戻りさらに奮闘中!書の勉強の果ての日本語を美しく書けるようになりたい!百聞は一見にしかず。動画にて美文字の解説しております。下↓のYouTubeボタンから。

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP
CLOSE