このことは逆を言いいますと、王道に沿っていない奇のてらい方は上手くいかないとも言えます。
王道というのは基本の延長線上にあるものです。
書はある面でいうと「デザイン性」という事になってきます。
ですがこれがクセモノで、書は必ずしもデザインとイコールではないという事を分かっておく必要がどこかあると思います。
よくあるのが「やりすぎてしまう」という事。
スタイリッシュとか映える(バエる)書き方や見せ方をしようと、凝ったデザインや速い動きでやってしまいがちなのですが、基本をよく修めていないとついついやりすぎてしまいます。
派手さがダメではないのですが、やりすぎてもダメ、奇をてらいすぎてもダメなのです。
では書における基本=王道とは何か?ということになりますが、
やはり唐の時代の古典(楷書)を、まずは観て書くのが良いと思います。
これはあらゆる本に書いていますし、私の実践経験でも本当にそうだと思います。
唐の楷書の基本さえある程度マスターしてしまえば、いろんな書体を書くための近道にもなりますし、ここはこれ以上やるとヤリ過ぎ…という感覚が解ってきます。
書の道は広すぎて深すぎて、そして日本の書を取り巻く現状もあって、道を誤ってしまいやすいと感じます。
私のブログや動画サイトを通じて、そういった事を発信・教材化していこうと考えています。(なかなか進みませんが…)
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